バレンタインデー(の前日)の勤務中に外来語を禁止してみた
公開日: 2020年2月16日日曜日
どうもこんにちわ、令和初の投稿です。
ということで元年もとっくに過ぎておりますが、新元号明けましておめでとうございます。
最近でいうと淑女の皆さまがバレンタインデーにて
気になるあなたに手作りチョコを、
気軽な挨拶に友チョコを、
お世話になってる皆様に義理チョコを、、
ムカつくあいつにチョコベビー(1粒/人)を、
などなど様々なお過ごし方をされ、世の男性陣の胃袋と靴箱をカカオで埋め尽くされてきたんじゃないでしょうか。
そんなバレンタインデーですが、もともとの起源はローマ帝国時代の皇帝が兵士たちの結婚を禁止したことに反発して、
結婚式を推進しまくったバレンタイン司祭が処刑された日に起因するんですね。
じゃあそれがなぜ女性が男性にチョコレートを上げるようになったかということは、
お菓子メーカーのマーケティング戦略に由来するのは結構有名な話かと思います。
世界的スーパースターのこの方もYouTubeで痛烈に批判されています。
みたいな話を友人と談笑しているうちに段々話がエスカレートしていって
「企業の資本主義に乗せられるのはごめんだぜ!」日本人ならチョコではなくおはぎにすべき!」
「何でもかんでも欧米最高みたいな風潮はダメ!侍こそ至高!!」
「Keep Japan Great! Keep Japan Great!!! Keep! Japan!! Great!!!」
「でもチョコはくれ女性の皆様」
とかいう非常に右寄りな思想に帰着し始めた結果、思いついたのが今回の表題、
「バレンタインデー(の前日)の勤務中に外来語を禁止してみた」
です。
※2/14は外出よていもあったため正式にはその前日の2/13に行いました。
ルール
- 1外来語NGに付き、10円をコンビニ募金箱に寄付。
- 単語単位でNGカウント。ex)「クライアントのニーズにたいしてシンジケートローンの提案を...」 = 3NG単語
- 地名(アメリカ、ロンドン...etc)や人名(トランプ、モウリーニョ...etc)はセーフ。
- 相互の信用に基づいたセルフジャッジ(友人と私は会社自体も違うので)
- 自称真面目だから業務に支障は絶対きたさない。
普段から意識高い系コンサルタントの如く横文字を乱発する友人と私が挑戦する闇のゲーム、の始まり。。。
デュエルスタート!!(※中2病併発)
09:00-12:00 出社~打ち合わせ
先輩/上司「おはようございまーす」、俺「おはいーっす(舐めた挨拶)。」
朝から軽快な挨拶。行きの電車で外来語の日本語名称を予習してきた俺は自信に満ち溢れていた。
以前にこち亀の磯鷲早矢がコーヒーのことを黒豆出汁と表現していたことなど、
あらゆる角度から日本語表現を学習(通勤時間、計45分)してきた俺に死角はない。
颯爽と出社を終えた俺は今日も一日やったるぜと背筋を伸ばして着席する。
"PC"の電源を"ON"にして"Wi-Fi"をつないで、"ID"と"パスワード"を入力して"ログイン"後、"Outlook"で"メール"を確認する。
仕事の取り掛かりである開始3分の出来事だけでもこれだけの外来語が潜んでいるリスクは想定済みである。
普段おしゃべりな俺がいつになくクールな滑り出しとなったが、まあ週の後半で疲れているという設定で周りには通すこととする。
打ち合わせについても、普段なら
「残"タスク"が~で進捗率が"50パーセント"ほどなので、"スケジュール"に影響はないです。」
とでも言ってしまいがちなところを
「残"作業"が~で進捗率が"5割"ほどなので、"予定"に影響はないです。」
と冷静な対処でもって回避した。遅延があろうものならうっかり"ボトルネック"なんて言ってしまいそうだったので遅延がなくてよかった。
当ゲームの原則は無言禁止なのだが、デスクワークが主な業務なので割かし午前中はなんとかなった。
12:00-13:00 昼休み
驚異の集中力で以て前半は無失点に抑えた。しかし、このゲームに休憩はない。
昼ごはんを頼むに当たり、平時はカレーライス、煮玉子、サラダ、R1ヨーグルトという注文が定番なのだが、余計な懸念事項は排除したい。
食事処は食券形式でなく、店員さんに口頭で伝える注文タイプである。※小鉢メニューは除く
しかも、メニュー表もないため、コミュ障必殺の指差しで「これで...(照)」も使えない。
泣く泣く今回は洋食を避け、かけそば、煮玉子、ほうれん草、味噌汁と和食に変更することとした。
注文という関門をくぐり抜け会計に向かう中、とんでもないことに気づいてしまった。
レジに「会計時は現金か交通系(Suica、または、PASMO)かiDか、事前にお申し付けください」との注意書きを見つけてしまったのである。
「iDしか持ってねぇ...!!!!!」
職場の皆で食べに来ているその場において、現金を取りに戻る選択肢はなかった。
店員さん「~と~で700円です。お会計は?」
俺「iDで。。。」
店員さん「ありがとうございました~!(うわなんでこいつこんな悔しい顔してんだろキショ)」
ここまで鉄壁の守備を貫いてきたにもかかわらず、初失点はオウンゴール。
絶望に打ちひしがれる俺は堰を切ったようにミスを連発する。
「そのラーメンうまそう!」
「近場のラウンドワンでボーリングしたあと、吉村家か一風堂行きがち」
「吉村家はバナナは持ち帰り放題」
「チルド食品の吉村家は家系ではなくただの醤油麺」
「本音を言えば、一風堂はもやしとルイボスティーだけで3時間滞在したい」
などなど超どうでもいい会話で高速横浜西口カウンターをくらい、これだけで一気に6失点を喫した。
13:00-17:30 打ち合わせ&顧客折衝
自担当の風潮として、午前は自作業に集中、午後に顧客折衝や問題共有など会話を要する業務が集中するため、本番は午後である。
ハーフタイムの失点を取り返すべく警戒心を強めていかなければならない。
来たる打ち合わせ。
上司「まずはファクトベースで考えて...云々かんぬん」
先輩A「リソースが足りてないのでクリティカスパスが...云々かんぬん」
先輩B「一旦ブレスト的にヒアリングしたあと...云々かんぬん」
先輩たちは真面目な会話をしているのに、なぜか頭の中で
「上司/先輩~~~!アウト~~~!!!(バットぼーん) 」
が鳴り響きまくってにやけてしまう。ごめん皆様。真面目に仕事してるのに。
しかして、俺も自称真面目にして年次だけで言えば中堅に相当する人間。
会議において指を咥えているわけにはいかない。
合計2時間の打ち合わせの中、
- ステークホルダ ≒ 関連部署
- バグ ≒ 故障
- テスト ≒ 試験
など出来得る限りの日本語変換を行ったが、当方IT業界に属している身としては、いくつか他に表現のしようがなかったり、日本語は浮かびつつも、「ん??」と業務に支障をきたすレベルに違和感がある単語もあり、失点を免れないケースも多数存在した。
具体的には以下のようなものである。
- データベース ≒ ???
- メモリ ≒ 主記憶装置
- ストレージ ≒ 補助記憶装置
- ディスク ≒ 記憶媒体
ちなみに打ち合わせ開始時に隣の人が飲んでるものに対して、「そのコーヒーめっちゃ甘くないですか?」とかしょうもない雑談でせっかく"黒豆出汁"って日本語仕入れたのに言えなかったことにとても歯がゆい思いをしました。
結果発表
17:30で以て試合終了のホイッスルとし、最終的な失点数を計上したところ、、
でけでけでけでけでけでけでけでけでけでけでけでけ、、、、
でーーーーーーーーーーーーーーーん!!!
43失点!!!!!
でしたーーーー!!!!!
ということで1失点につき10円寄付するルールだったので、450円、きりが悪いのと自身の数え漏れを考慮し、
500円を近所のコンビニの募金箱に寄付しました。
普段の私なら500円の寄付なんて
「うわーーーブラックサンダーだったら15本位買えたーーー!!!」とか
「500円あればハーゲンダッツも遅るるに足らずじゃん!??」とか
「スイートブールと大きなチョコチップメロンパンのコンボで2000kcalは行けた。」とか
とか思っちゃうんですが、今回は気持ちよく寄付することができました。
横文字に頼れない分、自分の中で腑に落ちる平易な言葉で話す意識が身についたり、打ち合わせ中の眠気防止になったりと、思ったより遊びの要素より仕事上のメリットが多くて面白かったので仕事中、周囲に悟られず密やかに遊びたい人にはおすすめです。
あ、ちなみに友人に結果を聞いたら「あ、ごめんあれマジだったの?忘れてたわメンゴ」とかほざいてきたので今度顔面にジャンピングボレーシュートぶちかましてやりたいと思います。
令和もゆとりですいません。
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